精製方法のおはなし -ウォッシュト-
- caffeepica
- 2024年5月25日
- 読了時間: 2分
前回はナチュラル精製のおはなしでした。
今回は水洗式(ウォッシュト)のおはなしです。
ウォッシュトにてコーヒー豆を精製する為には
大量の「水」が必要になります。
なので、水が豊富にある地域での精製方法になります。
水が少ない地域では行うことができません。

ナチュラルでは
収穫→乾燥→脱穀→選別
という流れでしたが、
ウォッシュトでは
収穫→選別→外皮果肉除去→ミューシレージ除去→乾燥→脱穀→選別
という流れになります。
1.選別
この工程では水に浮く実と浮かない実で選別を行います。
成熟している豆は沈み、未熟な豆は浮く為、未熟な豆と不純物などを除去します。
2.外皮、果肉除去(パルパー、パルピングなどと呼ばれます)
パルパーと呼ばれる果肉除去機で外皮と果肉を取り除きます。
枝豆を食べるときに房を押すことでピュッと飛び出してきますが
それと同じ原理で左右から力を加えることで取り外していきます。
3.ミューシレージ除去
発酵槽(ファーメンテーション槽)と呼ばれる大きな水槽のようなところ(生産規模や商品価値によってポリバケツだったりビニール袋だったりもあります)に水と一緒に1日から3日ほど漬け込むことで、発酵させて、ミューシレージが分解されるのを待ちます。
4.乾燥
天日や機械で乾燥させます。
5.脱穀
脱穀機でパーチメントをはがします。
6.選別
比重による選別や、振動で網目のサイズで大きさ選別などで大きさの選別を行います。
ウォッシュトにて精製している主な生産国は
・コロンビア
・グァテマラ
ウォッシュトによる精製方法で作られたコーヒーは
爽やかでみずみずしい風味でクリーンなカップになることが多いです。
透き通った風味であるという人もいます。
すっきりとした風味ともいえるでしょう。
日々飲むコーヒーにお勧めしたい精製方法です。
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