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『当日焙煎した豆を使うお店の豆は・・・?』というお話

更新日:2024年1月20日

昨日に続いて、

『当日焙煎した豆を使うお店の豆は・・・?』というお話です


結論は

『決して悪いわけではありません。』

大雑把に説明すると焙煎の仕方や焙煎前の豆の状態で過剰なガスを排除できます。

(この言い方は少し語弊がありますが・・・)

つまり、飲み頃が当日になるようにそう設計して焙煎をしている豆です。

(抽出に影響しないレベルに)ガスが発生しないようにする方法。

悪い方法で言うなら古い豆を使うことです。

お米でいうなら古米です。古代米ではないです。古い米です。

もちろんそんなお店ばかりではありませんし、というか

あえてわざわざ古い豆を使っているお店はもう現在では少ないと思います。

(オールドビーンズという何十年も寝かしたコーヒー豆は後日お話します)


ではどうやってガスの発生を減らしているのか。

焙煎技術、焙煎機の構造などで焙煎の温度上昇などを設計し、

本来ゆっくりと風味が作られていく道を

その日だけ輝けるように、その瞬間だけにピークを持ってくる焙煎です。

こう言うと悪いイメージではないですよね?

図にするとこんなイメージです



縦軸は上方向に行けば行くほど豆のポテンシャルが出るとイメージしてください。

横軸は右方向へ行けば行くほど時間が経っていくイメージです。

青い線が通常の焙煎。

ピークがゆっくりとなだらかに上がっていき、なだらかに下がっていきます。

オレンジ色の線の当日ピーク焙煎は当日がピークであとは下がっていきます。

通常焙煎のピークの山を左右からぎゅっ!と圧縮して山を高くするようなイメージです。


縦軸横軸の数値は適当な数値でなにかのデータではありません。

私が体験を元に、感覚的なものを視覚化するために適当に作ったものです。


この方法で焙煎することで、最高のピーク時の風味は通常の焙煎で作るものよりも

優れたものができる。という話をする方も居られます。

仮にそうだとしてもそのピークを外さない為の労力の方がキツいので

私にはできない方法でコーヒーのおいしさを伝えようとされているお店だと思いますし、

素晴らしいと思います。

ですが、家で飲む為のコーヒーの場合、

そのピークタイミングを見極めて消費することはとても難しいと思います。

焙煎当日においしいコーヒーになる焙煎をした豆を店舗で飲むのではなく、

ご家庭で当日に飲むための量だけ購入される方って

現実的に相当に少ないのではないかと思うからです。

月曜日は昨日今日のお話の延長として、

『ガスが過剰で落ち着いていないコーヒー豆の抽出難易度が上がるのはなぜなの?』というお話です。

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