top of page

精製方法のおはなし -セミウォッシュド-

ナチュラル、ウォッシュトに続いて、セミウォッシュドです。

パルプドナチュラルという言い方でも知られています。

ウォッシュトとセミウォッシュドの違いは乾燥工程の前に

粘液質であるミューシレージを残すか残さないかの違いと言えるかと思います。


工程を見ていきましょう


選別(水を使った比重選別)

果肉除去(果肉除去機で外皮と果肉を剥きます)

ミューシレージを少し除去(機械でミューシレージを除去していきます)

乾燥(ミューシレージが少し残っている状態で乾燥させます)

脱穀(乾燥させたミューシレージとパーチメントを脱穀機で剝がします)

選別(比重や振動などで選別機で選別します)


このセミウォッシュドのメリットですが、

・選別および果肉を除去する時に未熟豆などが除去される為、品質が向上する

・風味的にナチュラルとウォッシュトの中間にあたるような精製方法であるため、ナチュラルよりもクリーンでウォッシュトよりも強い風味が形成される(という人もいます)

・ウォッシュト程水を使わない為、水源が豊富ではない地域でも可能であること。


デメリット

・導入のための資金が高い!!


セミウォッシュドが導入されている代表的な生産国はブラジルでしょう。

また、ハニープロセスとしてミューシレージの除去率を調整しながら

独特の風味を作り出してるのがコスタリカです。

コスタリカのハニープロセスは

元々、水質保護を目指してセミウォッシュドが導入されたのですが、

ミューシレージの残し方で風味が大きく変わることが発見されてからは、

風味特徴をより際立たせる手法へと進化しています。


(写真はミャンマーのハニープロセス)



また、セミウォッシュドで、ミューシレージを完全に取り除く場合、

パルプドデスムシラードという精製方法になります。

最近はあまり見かけなくなったような気がしますが、、、。

また、ミューシレージ除去機の導入が出来ず、

雨の多かったインドネシアではスマトラ式と言われるセミウォッシュドがあります。

こちらの場合は、ミューシレージを残したまま一次乾燥を行い半乾き状態にします。

その後、脱穀して二次乾燥を行う手法です。

コーヒーを焙煎可能な生豆の状態にしてから乾燥させるため、

どうしても傷や変形、カビなどの欠点が出やすくなってしまいます。



Comments


ADDRESS

 

実店舗 現在なし

  • Facebook - CaffeEpica
  • Instagram - CaffeEpica
  • Twitter
bottom of page