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『大きい焙煎機では大は小を兼ねないの?』というお話

今日は『大きい焙煎機では大は小を兼ねないの?』について紹介します。


結論は焙煎機に関して、『(基本的に)大は小を兼ねません』です。


私が今使っているディスカバリーでは

250gが一度に焙煎できる最大投入量と紹介しました。

では大きい焙煎機で焙煎できる量はどのくらいでしょうか?

例えばPROBAT(プロバット)というドイツ製の焙煎機メーカーがあります。

このプロバットで製造する焙煎機でNeptune 3000という、

480kgから640kgまで一度に焙煎できる焙煎機があります。

これではさすがに例が大きすぎるので、

個人の自家焙煎店の場合でよく使われている

富士珈機様の3kg焙煎機R-103を例に変えましょう。

こちらです。



写真引用元


こちらの焙煎機のメーカーが推奨する1回あたりの焙煎量は 900 g から 3 kgです。

もちろん物理的には10gとかでも焙煎機を回すことは可能です。

ですが、おいしく焙煎できるのは最大容量の半分くらいまでで

それ以上減らすと、いい焙煎が出来にくくなるというのが一般的な見解のようです。

私も250g上限のディスカバリーで150から180g前後での投入で焙煎をしています。

実際試してみて、最大容量の半分以下になると焙煎をコントロールする難易度が

急激に、極端に上がる感覚がありました。

3kgが投入限界の焙煎機R-103で150gほどの投入量にて行う焙煎で、

1.5kg以上を投入した時と同じように焙煎することができる人は非常に、極めて少なく、

それができる方は焙煎技術が極めて特別なレベルで高いと言ってよいと思います。

私には到達できるレベルではないかもしれないと思いますし、

結果的にそれだけの技術を習得する可能性はあっても、

それを習得することを目指す意味はないと私は考えています。

卵一個をゆで卵にするのに20L以上入る寸胴鍋では作りませんよね。

焙煎は料理やお菓子作りにとても近いと思っています。

小を兼ねようと思うと、焙煎難易度が極端に高くなるため、

焙煎機に関しては(基本的に)大は小を兼ねません。

というお話でした。


明日はDiscoveryのデメリットのお話のときに少し触れた

「焙煎直後の豆は落ち着いていない?ってどういう意味?」のお話を紹介します。

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