コーヒーの精製のおはなし
- caffeepica
- 2024年5月15日
- 読了時間: 2分
以前出町のお店に来られた方が、
セイセイ方法と言われるとなんだか錬金術みたいなイメージが湧いてくるねー。
と仰っていましたが、生成ではなくて、精製です。
辞書を引いてみましょう。(「精製」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書)
せい‐せい【精製】
読み方:せいせい
[名](スル)
1 十分に念を入れてつくること。「材料を選び—した品」
2 まじりものを除いて、純良なものをつくりあげること。「原油を—する」
コーヒーの精製は1なのか2なのか。
一体なにをする工程なのか。
簡単におはなしします。
以前、コーヒーは果実であるとおはなししました。
普段よく見るコーヒー豆は果実の種子であると。
コーヒーの精製は
コーヒーの果実から種子を取り出して、焙煎できる状態にするまでの工程を指します。
コーヒーの実は外から細かく見ていくと
まずは外皮に覆われていて、その中に果肉があり、種子を覆うミューシレージと呼ばれる粘液質の層があり、シルバースキンと言う内果皮(コーヒーの種子の被膜のようなもの)があって、コーヒーの種子があります。
外側から順に箇条書きしていくと、
・外皮
・果肉
・ミューシレージ(粘液質の層)
・パーチメントとシルバースキン(内果皮)
・種子
もう少し身近な果物野菜にたとえてみましょう。
トマト。食べた事あると思います。切ったこともあるでしょう。たぶん。

トマトは
まず、外皮として、よく湯剥きされるトマトの皮があります。
中に果肉があって、
トマトの種の周りにはゼリー質があります。
(液果や漿果と呼ばれる部分です)
その中に種子があります。
コーヒーで言うところのパーチメント(内果皮)は
トマトではゼリー質と外側の果肉の間にあるので、
この部分だけはコーヒーの種子とは違いますが、とてもよく似ていると思います。
コーヒーの精製では上記の5つから種子だけを取り出す工程になります。
取り出すまでの工程にも色々なやり方が存在していて、
大きく二つの系統に分けられます。
・水を使ってミューシレージを洗い流して種子を取り出す方法
・水を使わずに乾燥によってミューシレージの水分を蒸発させて種子を取り出す方法
はい。水を使うか使わないかです。
使う方を水洗式、
使わない方を非水洗式と言ったりもします。
次回から水洗式(ウォッシュト)、
非水洗式(ナチュラル)、
それ以外の精製方法をおはなししていきます。
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