コーヒー豆のまま?それとも粉で?のおはなし
- caffeepica
- 2024年2月15日
- 読了時間: 3分
コーヒー豆のまま?粉で?のおはなし
コーヒー豆を購入する段階で、豆のまま買うのか、粉で買うのか。
どっちがいいの?というお話です。
結論は「どっちでもいい。おいしさを求めるなら豆で。手軽さを求めるなら粉で。」です。
ただし、前回のお話であった、劣化の話も絡んできます。
「粉の場合は豆よりも早めの消費を」というお話です。
コーヒーを抽出する時、コーヒー豆を粉砕して水分を加えてコーヒー液を抽出します。
この時、コーヒー豆を粉砕せずにコーヒーを淹れている方は非常に少ないと思います。
ご自宅にミルやグラインダーがある方はできるだけ豆での購入をお勧めしています。
なぜか。
劣化速度のお話です。
前回の劣化の話の中でカットしたリンゴの酸化の例を出しましたが、
これとまったく同じイメージです。
皮をむかずにおいてあるリンゴとカットして皮をむいたリンゴ。どっちが長持ちしますか?

コーヒー豆を粉砕すると空気に触れる面積が広くなります。
つまり、『劣化が豆の状態に比べるとより早くなります』
次に挽き目のお話です。
挽き目とはコーヒーの粉の細かさの事です。
コーヒー豆を粉砕して抽出するにあたって、粗挽き、中挽き、細か挽きなどとよく言われますが、
実際に規定や基準はなく、それぞれがこのくらいなら粗挽き。
これなら細挽き!というような感じで決めています。
同じ豆で同じ環境で同じ工程で抽出を行っても、抽出結果の味は厳密には異なります。
なにより、その人の抽出に合っている挽き目があります。
そして、コーヒー豆の状態によっても適正な挽き目は異なります。
その細かい調整が自分で行えるのがコーヒーを豆で買う事の意味の一つだと思っています。
逆にお店で挽いてもらう場合は、どのような抽出器具で抽出するのかで
大体の人が適正になるようにストライクゾーンをかなり大きくして
おそらくこのぐらいでいいだろう。というところの挽き目で販売しています。
(抽出器具毎の挽き目の話はまた後日。)
『(細かい範囲での)確実に適正な挽き目は抽出を見て液体を飲まなければわからない』
続いて香りのお話です。
コーヒー豆の香りは挽く時、粉砕する時に強く現れます。
例えば手回しのミルでコーヒー豆を挽くとき、
手でハンドルを回すたびに香りが上がってきます。
この香りを味わえるのは自分で挽く時だけの贅沢です。
店で挽いてもらった粉で購入する場合、
この香りのよさを味わうことができません。
『自分で挽くことで香りを独占できる』
とは言え、ミルを自分で買うのにはコスト的に敷居が高い。
香りがいいのはわかるけど、飲みたい時にわざわざコーヒー豆を挽くのがめんどい。
体力的にミルのハンドルを回すのがしんどい。
いろいろな方がいると思います。
そういう方はお店で挽いてもらうのが一番だと思います。
劣化が早い事だけはお忘れなく。
挽いた粉の賞味期限を1週間としている人もいます。
当日中なんていう人もいます。
そのくらい風味は落ちます。
ですので、粉で買うときはできるだけ早く消費を心がけてください。
予算がある方は電動ミル(プロペラ式ではない)を。
ゆったりとした時間と優雅な香りを楽しむ事を目的にする方は手回しミルを。
という事で、次回は手軽に入手可能な500円の手回しミルのお話です。
20日更新です。
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