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コーヒー産地のおはなしその1 エチオピアのコーヒー

今回からコーヒー産地のおはなしをしていきたいと思います。


第一回目はエチオピアです。

なぜエチオピアが一回目として登場するのか、

それは、エチオピアがコーヒー(アラビカ種)の発祥の国だからです。

(話題にできる内容が多いという事もありますが)


コーヒー豆には三大品種と呼ばれる三種があり、

「アラビカ」

「カネフォラ」

「リベリカ」

です。

この中でスペシャルティコーヒーに使われている品種の大半がアラビカ種です。


コーヒー発祥の伝説としてよく知られるものの一つに羊(山羊)飼いの少年のおはなしがあります。


ある日、赤い実を食べた山羊が元気になるのを山羊飼いが発見して、

その赤い実を山羊飼いが食べたところ頭がすっきりとして、元気が出てきたと言います。

その実を修道院の院長へ献上し、院長がその実を食べてみたところ、

言われたように頭がすっきりとして元気が出て、

その実を煮だしたスープを飲んでみると、礼拝の時に居眠りをせずに

礼拝を続ける事ができるようになったというお話です。


この山羊飼いの少年の名前が「カルディ」

輸入食品やコーヒーの販売で有名なお店と同じ名前ですね。


この少年が居たと言われる場所がエチオピアのアビシニア高地。

アビシニアはエチオピアの旧名と言っても良いでしょう。

猫好きな方はアビシニアンの由来になった土地といえば通じるでしょう(?)

(アビシニアンは遺伝子学的にはエチオピアではなく、インド洋沿岸から東南アジアの地域が起源と言われていますが・・・)



さて、話をコーヒーに戻しましょう。

エチオピアのコーヒーでよく有名な産地として挙げられるのは


・シダモ(エチオピア南部)

・イルガチェフェ(エチオピア南部。シダモの南。)

・ハラー(エチオピア東部)

この三つでしょうか。


よく、モカシダモ、モカイルガチェフェ、モカハラーなどの

名前を聞いたことも多いと思います。

この「モカ」は港の名前です。

モカ港から輸出されるシダモ。

モカ港から輸出されるイルガチェフェ。

モカ港から輸出されるハラー。

という意味です。

モカだとモカマタリが真っ先に思い浮かぶという方も居られるでしょうが、

モカマタリはエチオピアではなくイエメンなので、今回はお話を省略させていただきます。


エチオピアのコーヒーの品種についてお話していきましょう。

品種としてはエチオピア原種と呼ばれる品種が多く、

最近ではKurume(クルメ)やWolisho(ウォリショ)、Dega(デガ)、Wush Wush(ウシュウシュ)、74シリーズと呼ばれる品種など、色々な品種が増え始めています。

(オンラインショップオープン直後に扱う予定のエチオピア ベンサ カチャラの品種はWolishoと74シリーズの74158が使われているそうです)


そして、忘れてはいけないのが、ゲシャ種(ゲイシャ種)。ですね。

ゲイシャ種では?という方も居られると思いますが、

エチオピアのゲシャ種と表記させていただきます。

余談ですが、パナマやマラウィ、の方はゲイシャ種と表記します。(Epica的なこだわり笑)


と言いながら、ゲシャ種とゲイシャ種の厳密な切り分け方が非常に難しく、

品種が輸出輸入を繰り返されていて、ゲシャから輸出されてからインドやポルトガル方面へ輸出されていたゲシャ種がまたエチオピアに帰ってきていたり、

現状、ゲイシャ種やゲシャ種と呼ばれるものが乱立しているような状態になっていて、

表記上はゲイシャ種なのに、風味が全然違ったりという事が起きているようです。


このゲシャ種(ゲイシャ種)の子供か孫かというような品種に

とあるロースターさんが冗談でマイコと名付けたなんていう話もありますが、

芸者さん舞妓さんとは関係ありません。

ゲシャ村という村の名前から来ています。



ではコーヒーの風味特徴についてですが、

エチオピアのコーヒーによくある風味特徴は

「繊細でやわらかな優しい酸味」

「柑橘やお花のような香り」

などです。

酸味系のコーヒーの代表選手。といった感じでしょうか?

ミルクティーのように牛乳と合わせると繊細さが際立ちます。

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