第4回はコロンビア。
ニューヨークの先物取引市場で「コロンビアマイルド」としてコーヒーの最上級と称されたコーヒーの産地です。
ブラジルに次ぐ世界第二位の生産量を誇っていましたが、
2010年代にサビ病という葉っぱが錆びるように枯れていくコーヒーノキの病気が蔓延し、
生産量を大きく落としてしまいましたが、
さび病に強い品種への切り替えを行っていった結果、生産量が回復してきていますが、
現在2021年の生産量ランキングでは4位となっています。
コロンビアのコーヒー産地は大きく分けて3つに分類されています。
地図と合わせて各地域の風味特徴を引用してみます。
1)北部地方
マグダレナ、 カサナレ、 サンタンデール、 ノルテ・デ・サンタンデール
このエリアのコーヒーは、低めの標高と高めの気温の土地で栽培されます。コーヒーはより長く日光にあたるため、高低差で段階分けされた日陰で守ります。
味の特徴:柔らかな酸味、中〜高ボディ、ナッツのようなコクと、チョコレートのような香り
2)中部地方
カルダス、キンディオ、リサラルダ、ノルテ・デ・ヴァジェ、アンティオキア、クンディナマルカ、ノルテ・デ・トリマ
雨季と乾季が散在して起こる気候により、年間を通じて新鮮なコーヒーの収穫が可能です。第1 期のメイン収穫は9月から12 月に、ミタカと呼ばれる第2期は4 月から6 月に行われます。
味の特徴:フルーティでハーブのようなバランスの良い香り
3)南部地方
ナリーニョ、カウカ、ウイラ、スール・デ・トリマ
赤道に近いこの地域では、標高が高く、気温が低い土地で栽培されます。
味の特徴:高酸味、ミディアムボディに柑橘系で甘い香りのまろやかな味
以上、引用終了。
以前のコロンビアのコーヒーの風味表現としてはクリーミィ、バタリー、リッチ。
といった濃厚な油分を感じさせる風味特徴をあげられることが多かったそうです。
現在では、キャラメルやヨーグルト、口当たりの滑らかさをあげられることが多いようです。
育てられる品種としてはアラビカ種に限定されていることもあって、
ティピカ種、バリエダコロンビア種、タビー種、カトゥーラ種、カスティージョ種の5つが主な品種となります。
ティピカ種は病気に弱い品種であるため、ごくごく少数の生産です。
もし、コロンビア産のコーヒーでティピカ100%と記載された商品を信頼できるお店が扱っていたならば即買いをお勧めします。